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事務所だより

2024年05月28日

空き家問題のリスクとは? 相続登記はお早めに

事務所だより|岡山県の相続専門司法書士たてやま法務事務所

 かつてバブルの勢いで次々と建てられた家たち。
現在の日本の少子高齢化により全国で続々と空き家になっています。
全国の空き家の数は900万戸!(総務省の令和5年速報値データ)これは全住宅の13.8%にあたる数です。とんでもない数ですよね。
ここ岡山県の空き家率は16.4%で全国平均よりさらに高くなっています!

 空き家を放置すると、下記のような様々なリスクが発生してしまいます。


【空き家のなにが問題なの?様々なリスク】
①住まない家を管理するコストがどんどん発生する
→固定資産税や火災保険料、電気や水道の基本使用料、掃除に行く際の交通費等々。年々コストが増えていきます。

②管理を放置することで、景観や治安の悪化、倒壊の恐れの発生。ご近所トラブルの原因
→空き家の庭の雑草が伸びっぱなし等は隣家さんと無用なトラブルになりかねません。

③時間がたてばたつほど資産価値が落ちて活用が難しくなる。
→いざ売却や賃貸に出そうと思った際のリフォーム費用が高額になる恐れがあります。

④ほったらかしで自分も亡くなると子供たちにも大迷惑
→負の空き家や土地、いわゆる負動産が残されると次の世代にも迷惑がかかります。負動産は相続人間の押し付け合いになり、中々処分や管理の話がすすまなくなってしまいます。

⑤管理不全空き家と役所から認定されると固定資産税が4倍以上に跳ね上がる
→これまでは家がたっていれば特例で固定資産税が減額されていましたが、これからは役所から管理不全の認定を受けると、特例の適用がなくなり、結果として固定資産税が跳ね上がってしまいます。


【空き家を生まないためにはどうしたらいいか】
家族会議で家の行く末を決めておく
・実家を負動産(負の空き家)にしないために、相続のことや親亡後の実家をどうするかを家族で話あっておくことが重要です。親亡後に実家を壊す、売却するのは誰しも躊躇するものかと思います。
親が元気なうちに将来的な売却の話をしておくことが、いざというときの決断の一押しになるかもしれません。

遺言書の作成や民事信託で家の行く末を決めておく
・遺言書や、民事信託を活用して自身が亡くなった後の不動産を誰に相続させるかを決めておくことで相続人間のほったらかし空き家の押し付けあいを回避することができます。この場合でも当然、事前に家族会議をしておくことが望ましいです。

早めの相続登記で家・土地の名義を相続人に変える
・空き家を売却する、賃貸に出す、空き家バンクに登録する、無償で譲渡する、これら全ての前提として亡親から子供等への名義変更(相続登記)が必要です。相続登記をせずに長年放置すると、相続人の数が20人30人と増えていき、処分や管理が非常に難しくなってしまいます。
※令和6年4月1日から相続登記が義務化され、原則として相続から3年以内の名義変更をしないと10万円以下の過料が科せられるようになりました。

たてやま法務事務所では相続登記をお得な定額料金で承っています。空き家の処分や管理に強い岡山の不動産会社様をご紹介もできますので、空き家の管理や処分でお悩みの方もお気軽にお問合せください。
       司法書士 立山 慶之

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